シングルマザーには重すぎる仕事

現在、一部上場の企業で正社員で働いていますが、もう少しで退職する予定です。

6年前に一日五時間勤務のパートとして採用され、正社員登用制度で3年前に正社員になりました。

その頃の女子社員の仕事といえば、取引先から回収される書類のチェックをして、もしも不備があれば電話で訂正箇所を確認したり、営業担当者に渡すか郵送で書類を送り返して直してもらうなど、事務的な内容の仕事が主でした。

電話で顧客や取引先からの質問に答えたり、システムの操作指導もしていましたが、どちらかといえば、受身な仕事が大半でした。

就業時間は朝9時から18時で、残業もあまりないようでしたので、小学生の子どもがいる身でもどうにか勤まるかなと安易に考えていました。

そんな仕事内容がずっと続くのかと思っていましたが、世の中はそんなに甘くはなかったです。正社員になって程なく、会社は給料の高い男性社員の数を減らし、女子社員に営業を担っていくよう事業方針を転換し始めたのです。

シングルマザーの私も他の独身の女子社員と同じように社外へ出て、担当先を回り、売り上げの数字を管理し、時には新規開拓のため飛び込み営業をしたりと、仕事の内容がガラリと変わり、残業もせざるを得なくなってきました。

18時に帰れる日はなくなり、連日21時すぎに帰宅するような生活になっていました。両親と同居しているので、食事やお風呂などは母が用意してくれ、どうにか生活できていますが、事務的な仕事と違い、数字のことで上司になじられ、取引先からは厭味を言われ、神経をすり減らすような毎日が続きました。

帰宅する頃には子どもたちはすでに夢の中、晩酌しながら母の作ってくれた晩御飯を食べ、シャワーを浴びて泥のように眠り、土日は心身ともに疲れ果てているので、ダラダラしてしまい、満足に家事を手伝うこともできず、母親の不満は溜まって行く一方でした。

ある日、母の心の調子が悪くなり、病院で安定剤と睡眠剤を貰ってきました。子どもたちも母と私の機嫌を損ねないようにとても気を使っていて、萎縮した態度を見せるようになってしまいました。

子どもの将来の学費のためと思って、パートよりも給料の良い正社員の仕事を頑張っていましたが、家族を犠牲にしながら、毎日辛い思いをしてまで、今の仕事をする必要はあるのか、と自答自問していたところ、ついに母の感情が大爆発してしまいました。

半狂乱の母を見ながら、「もうだめだ。このままだと家族が壊れてしまう」と、退職を決意しました。

職場の上司に、来月末で退職をしたい旨伝えましたが、人員の関係で4ヵ月後に引き伸ばされました。しかし、来月から営業からは外してもらう確約をもらい、今は心がとても落ち着いています。母もゴールが見えたので、なんとか落ち着き、私も心に余裕ができたため、家事を手伝うことができるようになりました。